2017年08月04日

院長のPRP再生医療体験記 おでこの経過写真

前回、自分にPRP再生医療を行った前後の写真を提示しましたが、もう少し解りやすく、部位別に変化を提示してみたいと思います。
前額(おでこ)は7月初旬に初めて施術したので、前・2週後・4週後の経過写真を記録する事ができました。
経過写真から、2週後にはすでに効果が見え始め、4週後にはさらに改善している事が分かります。
再生医療の優れた点は、人工物を注入して見た目を良くするのではなく、自己の再生能力を最大限に引き出して肌の状態を改善(肌の若返り)させるという点です。さらに、施術後1〜2カ月間は改善度が増し、そして改善された状態は1〜2年間継続する事が期待できる、他のフィラー治療と決定的に異なる治療なのです

◎PRP治療前:前額に施術しました(眉間部には行っておりません)。
10-1 PRP 前.jpg

◎PRP治療2週間後:すでに、浅いシワだけでなく、深いシワの改善も見られています。
10-2 PRP 2週後.jpg

◎PRP治療4週間後:浅くなったシワが消えてきています。深いシワも改善した状態が継続し、全体的に肌に張りが出てきたのが実感できます。
10-3 PRP 4週後.jpg

何度も言うようですが、PRP再生医療は通常のフィラー治療と異なり、人工物でシワの凹みを平坦にするのではありません。ご自分の再生能力で「肌の若返り」を誘導して肌の状態を改善させる治療なのです。
posted by 院長 at 12:11| 日記

2017年07月28日

院長のPRP再生医療体験記

当院でPRP再生医療を始めるにあたり、まずはその効果を確認するため、自分自身で(鏡を見ながら)注入してみました。
しかし、3週間たってもまったく効果が見られませんでした。
ただ単にPRPを皮膚に注入すれば簡単に効果が出るというものではなかったのです。PRPを注入する深さや量の問題もさることながら、PRPが持つ再生能力をいかに最大限に発揮させる事ができるのか? という工夫が足りなかったのです。
都内の医院と比べて格安の値段とは言え、やはり高い料金を頂くわけですから、患者様には目に見えるような効果を提供したいという一念のもとに、その後は、皮膚の老化やアンチエイジングに関する英語論文を読みまくり、そして現在の方法にたどりつきました。
結果を提示します。
左写真は今年3月の写真です。恥ずかしながら、60歳でかなり疲れてたるんだ顔をしております。
右写真は今年7月の写真です。顔の各部位でPRP治療を行いました。シワ、肌の張りなど明らかな改善が見られます。
顔 4月と7月.png
PRP治療の良い所は、もう1カ月ほど待てばもっと改善する事が期待できる事、そしてその効果が長期間継続するという事です。1カ月後にも経過をアップする予定です。お楽しみに。
posted by 院長 at 07:44| 日記

2017年06月21日

シワと薄毛と活性酸素とPRP再生医療

今回はPRP再生医療について書きたいと思います。
PRP再生医療はシワや薄毛に対して行われる究極のアンチエイジング治療です。
PRP再生医療とはどのような治療なのか、そしてその治療効果をより高くするにはどうすれば良いのか、などを説明いたします。
その前に、老化した皮膚と若い皮膚の違いを、解りやすく図に示してみます。

皮膚構造の絵.png

皮膚が老化すると、
@表皮が薄くなり、A毛包が小さくなり、B線維細胞などの間質細胞が減少し、Cヒアルロン酸などの細胞外基礎が減少します
表皮が薄くなると細かいシワの原因になり、線維細胞やヒアルロン酸の減少は大きなシワやたるみの原因となります。毛包の小型化は薄毛の原因です。
その他の重要な変化は、「活性酸素」の増加と活性酸素を無力化させる「抗酸化酵素」の減少です。
人間のような好気性生物は、生命維持に必要なエネルギーを得るため、個々の細胞内のミトコンドリアで絶えず酸素を消費しています。ところが酸素の一部は、様々なストレスによって活性酸素に変換され、生体損傷を引き起こします。
 通常であれば、この悪玉の活性酸素を除去するために善玉の抗酸化酵素が産生されますが、老化した状態では、活性酸素が過剰に発生し、抗酸化酵素では中和しきれない状態になっています。そのため、細胞が損傷を受けて、癌や生活習慣病、肌老化、薄毛などの病気を発生すると言われています。

 ポリフェノールやビタミンE,ビタミンCなどは活性酸素を抑制する物質(抗酸化物)である事が知られていますが、実際に薄毛モデルのマウスにポリフェノールを塗布すると発毛が誘導され、同様に、皮膚を老化させたマウスに塗布するとシワの改善が認められます
 このような実験からポリフェノールやビタミンなどの抗酸化物はアンチエイジング治療において有用と考えられています。それなら人間でもポリフェノールを外用すれば効くのでは? と思いたいところですが、マウスに比べて人間の皮膚バリアの機能は厳重ですから、例え皮膚に塗布してもなかなか思うように吸収されず、良い効果が得られません。しかし、これらの抗酸化物を皮内注射により直接皮膚に注入してしまえば、皮膚バリアを気にする必要はありません。このような注入治療をメソセラピーと言います

★当院で行っているヒアルロン酸注射薬にはヒアルロン酸だけでなく、各種ポリフェノールやビタミン類、栄養源となるアミノ酸、カルシウム、マグネシウムなどの電解質、コエンザイムなどが含まれています。
 ヒアルロン酸は非架橋ヒアルロン酸という種類で、注入すると周囲に拡散するため、凹凸を形成せずに自然な感じで皮膚になじんできます。しかし、いずれ吸収されて消失してしまうので、効果を持続させるためには定期的な施術が必要となります。
 一方で、ヒアルロン酸と共に注入された各種成分は、活性酸素を減少させて皮膚が自らヒアルロン酸や線維細胞を産生するような環境にしてくれます。しかし、その効力は正直、弱いものです。もう一つ、何か加えなければ効果が得られない可能性があります。そして、その加えるべき治療というのがPRP再生医療です


 PRPとは自己の血液から採取した「多血小板血漿」のことです。血小板には傷を治す能力があり、傷部位に毛細血管を増やしたり、繊維芽細胞を増やして開いた傷を閉じるように再生させます。このような再生能力を持つ血小板を使った治療をPRP再生医療と言います
 通常の血液には、血小板が15〜40万個/μℓ認められますが、PRP治療では血小板が100万個/μℓ以上に濃縮された血漿を用いなければなりません。
 つまりPRPとは、増殖因子を豊富に保有する血小板の濃縮ジュースのようなものです。

それではどのような増殖因子が血小板に含まれているのでしょうか?
1.血小板由来増殖因子 PDGF: platelet derived growth factor
  線維芽細胞、平滑筋細胞、軟骨細胞などを増殖させる。コラーゲンやコラゲナーゼなどの細胞外基質
  の合成も促進するので、皮膚の再構築に貢献し、深いシワの改善につながります。

2.トランスフォーミング増殖因子‐β TGF-β: transforming growth factor
  線維芽細胞、平滑筋細胞の増加に貢献するが、最も重要な作用はコラーゲンやフィブロネクチンなど
  の細胞外基質の形成促進作用です。従ってPDGFと同様に深いシワの改善につながります。

3.血管内皮増殖因子 VEGE: vascular endothelial growth factor
  血管内皮増殖作用と血管透過性亢進が主な作用。つまり注入部位に新たに毛細血管が作られる
 (血管新生)。毛細血管が増えればその部位の血流が増え、その血流に乗って皮膚再生に必要な栄養素が
  豊富に流入してきます。。

4.上皮増殖因子 EGF:epithelial growth factor
  表皮細胞、線維芽細胞、血管平滑筋細胞、その他の上皮細胞の増殖を促進する。
  表皮が劣化しており表皮層が薄くなると小ジワを形成します。
  表皮細胞が増殖すれば表皮層が厚くなり、細かいシワは改善されます。
  また、毛根を構成する毛包細胞は表皮細胞から連続したものであり、EGFは毛包細胞の増殖をも
  もたらします。

★しかし、せっかくPRPを注入して皮膚内に増殖因子を注ぎ込んでも、皮膚内の環境が悪いと、増殖因子がその能力を十分に発揮できない可能性があります。
そのためにPRP再生医療の前後にヒアルロン酸含有のメソセラピーを行うことで、皮膚内の活性酸素を抑制させ、PRPの増殖因子が働きやすい環境に整える事が重要です。
それが当院で推奨している、メソセラピーとPRP再生医療のコンビネーション治療です



posted by 院長 at 14:40| 日記