2021年08月27日

酒さ(赤ら顔)の治療法(再生医療とは無関係です)

1.はじめに
酒さは慢性的に顔が赤く腫れぼったい状態を言い、病気が進行するとニキビのような赤いブツブツも出現し、非常に治りにくい疾患です。
運動後や気温の変化に伴う一過性の顔の発赤とは異なります。
酒さには遺伝的背景はありますが、他にもニキビ菌、角栓などいろいろな要因が重なって発症します。

2.病態
@酒さでは皮膚バリア機能が低下し、角質の保水能力も低下しています。
Aバリア機能が破壊された状態はプロテアーゼ(カリクレイン5)の活性化を通して、カセリシディン(LL-37)を異常活性させ、これが皮膚の炎症を誘発します。

3.LL-37
このLL-37は細菌、カビ、寄生虫に対して抗菌的に作用して炎症を引き起こす物で、発赤や血管拡張の原因になっています。
実際に、LL-37をマウスの皮内に注射すると、酒さと同様の皮膚症状を再現することができます。

4.治療
酒さの治療では如何にしてこのLL-37を減少されるかがポイントになってきます。
さらに破壊されたバリア機能を回復させる事も重要です。
保険診療内だけの治療では酒さを治すことは困難です。特殊な石けん、特殊な外用剤などの使用がどうしても必要になります。それでもなかなか改善しません。
当院に設置した光治療器は、照射によりLL-37が減少する事が報告されている機器です。
副作用や痛みもなく、1回2,200円(学生は1,100円)で月4〜8回照射が推奨されます
(予約は不要。ただし初診の場合は予約して診察を受けて下さい)。
1回の効果が弱いので10〜20回の照射が必要ですが、新たな補助治療としては有望なものです。
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posted by 院長 at 12:41| 日記

2021年07月24日

PRP再生医療:AGAが著名に改善した1例

お久しぶりです。
当院のPRP再生医療は2020年から美容とAGA共に治療方法を刷新し、いずれも2019年よりも治療成績が向上しています。
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このグラフは2020年のAGAに対して行ったPRP再生医療の結果で、
「無効」〜「わずかに有効」は計8%
「有効」〜「著効」は計81%
でした。これは2021年においても同様な傾向を示しています。
このグラフから個人個人のPRPには、AGAに有効なPRPとAGAには効きにくいPRPが存在する事が推察されます。
PRPに含まれる「育毛に必要な因子が多い」または「育毛を妨げる因子が少ない」の場合はAGAに良く効いて、逆の場合はAGAに効きにくい、と考えられます。
残念ながら今のところ、このPRPの性質を事前に判定する事はできません。
ただ、「有効」である確率は80%ほどであると考えられますので、AGAでお悩みの方はまずは試みて頂けると良いかと存じます。
下は当院のPRP再生医療を半年間で6回行った方の治療前後の写真です。これは「著効」に分類されます。
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posted by 院長 at 19:41| 日記

2021年01月31日

フラクショナルレーザーのニキビ痕に対する効果

フラクショナルレーザーは、熱エネルギーによって真皮の古いコラーゲンをいったん変性させ、3週間程の後に新しいコラーゲンに再構築するものです。そのため、小じわやたるみ、瘢痕、傷跡、ニキビ跡の改善に役立ちます。
当院ではPRP再生医療と組み合わせてしわ、たるみの治療に応用しておりますが、フラクショナルレーザー単独においてもニキビ跡や傷、瘢痕の治療、毛穴の改善に非常に有用です。
ただし、古いニキビ痕でクレーター状に陥没した状態は難治性で、PRP再生医療との併用治療が良いでしょう。
今回は比較的新しいニキビ跡、毛穴、赤ら顔に対する効果について、写真を提示します。

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図ニキビ跡1.png

図ニキビ跡3.png

図ニキビ跡4.png

図ニキビ跡5.png

図ニキビ跡6.png
posted by 院長 at 21:03| 日記