2022年03月09日

高濃度PRPの効果について

先日も高濃度PRPについてご報告しました。
PRPとは濃縮した血小板血漿の事です。分離器を用いて採血した血液から血小板を取り出したもので、その血小板の濃度は血液中のものよりも6〜7倍濃くなっています。しかし、血小板を採集する段階で血小板の濃度を調整する事が可能で、通常の倍の濃度(約12〜14倍)まで上げることができます。
濃度を倍にすると単純に換算してPRP容量は半分になります。しかし、PRP治療では、濃度の低いPRPを多量に注入するよりも、少量でも濃度の濃いPRPを局所にピンポイント的に注入した方が良く効きます
下図は高濃度のPRPを注入して12日後と26日後の変化を示したものです。施術後12日にはすでに明らかな改善が見られており、これほど早い反応はこれまでにはあまり見られませんでした
図12日と26日.png

ただ残念な事に、施術を受けた方、全員に効果が見られるものではないのがPRP治療です。本来、血小板は傷ついた皮膚を再生させて創傷治癒に導くものですが、血小板の創傷治癒能力(皮膚再生能力)には個人差があります。傷が治りやすい人と治りにくい人がいるように。
傷が治りやすい人はPRP治療が良く効いて、傷が治りにくい人はPRP治療が効きにくい。そして、高濃度PRPにするとその差がさらに明らかになります。効きやすい人はさらに強い効果が期待できます。しかし効きにくい人は高濃度PRPにしても顕著な効果を期待する事が難しいと思われます。当院でのPRP治療の有効率は80〜85%です。

posted by 院長 at 18:14| 日記

2022年02月20日

重症なニキビにはLED照射が有効

家庭の電気に使用されているLEDは、発光色によって様々な作用を皮膚に及ぼします。
LED治療が対象となる皮膚疾患にはニキビ、しわ、薄毛、創傷、湿疹・皮膚炎などがあります。
ニキビにおいては、LEDによるニキビ菌を抑制する効果、脂腺分泌の抑制、抗炎症作用などが抗ニキビ作用として有用と考えられています。
通常のニキビは尋常性ざ瘡ですが、炎症が強くて皮膚深部にまで炎症が波及すると嚢胞性ざ瘡(cystic acne)や、もっと重症な集簇性ざ瘡になります。ニキビを治療する理由は、今現在の目立ったニキビを目立たなくする事はもちろんですが、ニキビ跡を残さないためです
一度ニキビ跡が残ると治療しなければ一生残ります。
また、ニキビはうつ病の原因になることもあります。

従って、炎症が強く重症なニキビには積極的な治療を行っていきます。抗生剤を長期に服用したり、ステロイドの服用も行います。ニキビの治療マニュアルでは、最終的に効果が見られない場合はイソトレチノインという薬の内服治療を行ように書かれています。
このイソトレチノインはニキビに良く効きますが強い催奇性があります。男性も避妊しなければなりませんが、女性の場合は年単位で避妊します。妊娠適齢期の患者さんの場合は、二重の避妊行動が求められ、ピル内服だけでなく避妊具も使用するように励行されます。
20年ほど前ですが、タイ・チェンマイではイソトレチノインが汎用され、奇形の子供が生まれるなどの社会問題になっていました。
LEDは使い方によっては、かなりの抗ニキビ効果が期待できます。炎症が弱いニキビでは効果発揮しませんが、炎症が強い重症のニキビにはよく反応します。LEDを使う事で、イソトレチノインを服用せずとも重症ニキビを改善させる事ができる可能性があります
図として保存 acne.png
炎症が軽減したら、残ったニキビ跡に対してフラクショナルレーザー照射を行います
posted by 院長 at 20:37| 日記

大きいシミはレーザーを使わないで治療する

境界がはっきりしている円形の色素沈着は老人性色素斑です。
細かいものが沢山ある場合はフォトフェイシャル(当院ではフォトレジュビネーション)が適応になり、5mm以上のサイズになるとQスイッチルビーレーザーやQスイッチヤグレーザーの適応となります。
それでは直径5cm以上の大きい老人性色素斑の場合はどうなるでしょうか?
理論的にはQスイッチによる治療が適応になりますが、安価でやっている当院でも直径が5cm以上になると、20万円くらいかかってしまう可能性があります。
シミ治療にはレーザーや光による治療以外にもいろいろな方法があります。中には有効率が非常に高いものもあります。治療期間は半年から1年ほどかかりますが、合計の治療費は6万円くらいで収まります。
図として保存 しみPRP.png
小さいシミはレーザーの方が早く手軽に取ることができますが、大きいシミの場合には他の選択肢も用意しています。ぜひ、ご相談ください。
posted by 院長 at 19:57| 日記