2021年09月01日

ニキビ治療で陥りやすい誤解と、ニキビ跡治療の解説

A.ニキビ治療
私がニキビの患者様でよく経験する訴えは、「前医で処方された塗り薬では肌荒れがひどくヒリヒリするので、他の治療を希望して来院しました」というものです。
これはほとんどが担当医の説明不足による誤解です
赤いニキビは出現して8週以内に治さないとニキビ跡を残すと言われていますが、
現在のニキビ治療では、ディフェリン、ベピオ、デュアック、エピデュオの4種のピーリング作用がある外用剤による治療が主流です。これらは毛穴に詰まった角栓を除去して赤いニキビになる前に治療してしまおうといういわば「先手の治療薬」で、ニキビ跡を残さずニキビを治す事を目的としています
ピーリングすれば肌は乾燥してカサカサ、ヒリヒリしますが、これはピーリング作用が働いているというサインです。
「かぶれ」ではありませんし、必然的な症状なのです。ですから使用前にこれらの症状にどうやって対応するかを担当医が説明しておけば問題はないはずです

一方で抗生物質による治療は肌荒れを起こしませんが、赤いニキビの炎症を治すだけの治療で、ニキビ跡の予防にならず、いわば「後手の治療」となります

下図はニキビの症状別の治療方法を解説したものです。
ニキビはまず毛穴の角栓形成から始まります。この時点で治療してしまえば、赤いニキビに発展せず、ニキビ跡を残さずに治す事ができます。
一方、赤くなってしまったニキビは治ってもニキビ跡を残してしまいます

にきびブログ図1.png

B. ニキビ跡の治療方法
@難治性の赤いニキビ
これはなるべく早く治さないとニキビ跡になってしまいますので、飲み薬や塗り薬で治らないような場合は、酒さの治療でも用いる光線治療を行う事があります。
顔全体に照射して1回2,200円(学生は1,100円)。週1〜2回照射して10回くらいが目安。

A赤ニキビが治ったばかりで、皮膚が凸凹していない状態(図1)
この場合は、赤色に反応するように設定したフォトフェイシャルが適応になります。
両頬に照射して1回13,500円。月1回照射で半年が目安。
にきびブログ図2.png

B皮膚が凸凹したニキビ跡(図2)
この場合は、フラクショナルレーザーの適応になります。
赤色が改善するだけでなく、凸凹が平坦になります。
両頬に照射して1回22,000円。月1回で半年が目安。
にきびブログ図3.png
posted by 院長 at 14:23| 日記