2019年11月19日

重症なAGAの治療例

どんな治療にも限界というものがあります。
例えばPRP再生医療やHARG療法は、それぞれ単独では重症なAGAにはあまり効かないとされ、ハミルトン分類(下図)におけるIV型くらいまでが限界と考えられています。重症なAGAは、それだけAGAの罹患年数が長い事をも示しており、罹患年数が10年を超えると一般的に治療が難しいと言われています。
また、女性の薄毛(女性型脱毛)には重症でなくても単独治療の有効率は低い印象があります。
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現在、ハミルトン分類:VI〜VII型に相当する複数の患者様が当院で治療を受けておられます。そのうちの一人の治療経過(下図)を詳細にご報告してみたいと思います。

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この方はハミルトン分類でVI〜VIIに相当する重症なAGAで、罹患年数も25年以上あります。
治療は2018年11月から開始しました。最初はPRP単独を2回行い、効果がみられないためにHARG療法を3回行いました。顕著な効果がみられず、2019年4月からPRPとHARGを併用した治療に変更。翌5月には生え際からの発毛が少し増え始めたため、この併用治療を継続。10月からはHARGを臍帯血幹細胞由来サイトカインに変更し、さらにミノキシジルメソセラピーを併用しています。
AGA治療では治療を積み重ねてゆくのがコツです。例えば、ミノキシジル液外用治療が効かなければ、ミノキシジル外用を中止せずにこれにフィナステリド内服を加えます。それでもダメならミノキシジルメソセラピーを加え、それでもダメなら再生医療を加える、といった感じです。再生医療においても、PRP単独よりは、PRPに臍帯血幹細胞サイトカインを加えた併用治療が良いと思われます。
このような方針で治療を行ってゆけば、たとえ重症AGAや女性型脱毛だとしても、治療効果が現れてくる事が期待できます。
posted by 院長 at 17:07| 日記