2017年05月14日

AGA治療の質問への回答A:活性酸素の関与とメソセラピー

質問:AGA治療の”コツ”のようなものはありますか?(40歳、男性)

答え:
前回で少し述べましたが、個々の治療の有効率は高くないので、2種または3種の(効能が異なる)治療を併用するのが「大満足」への近道です。

大切なのは長期間続けても安全なものを選択する事です。

現在、ミノキシジル外用(血行改善)と5α還元酵素阻害剤内服(男性ホルモン活性化を抑制)の併用がベストとされていますが、それでも「大満足」に至らない事が多いのです。
(ミノキシジル内服は有効ですが危険性も伴うことは前回説明しました。)

そこで、第3の効能効果を知る必要があります。キーワードは「活性酸素の抑制」。
ミトコンドリアでは生体維持のため酸素が消費されますが、一部の酸素は様々な酸化ストレスによって活性酸素に変換されます。活性酸素は生体損傷力が強く様々な疾患の誘因となり、AGA発症にも関与していると言われています。殊にAGA部の毛包細胞は活性酸素などのストレスに対して、(正常部位の毛包細胞と比べて)より過敏であるとも言われています。

一方、活性酸素を抑えるものに抗酸化物質があります。ビタミンCやポリフェノールなどは周知の通りですが、この抗酸化物質が「AGA治療の鍵」と考えられています。実際にポリフェノールをネズミに塗布した実験では育毛効果が確認されています。
最近話題のビタミンC外用治療も抗酸化作用を期待したものと思われますが、残念ながら人間の皮膚バリア機能はネズミのものより数段発達しているので、塗布された抗酸化物質が十分には経皮吸収されません。
(ちなみに当院では、ミノキシジルにポリフェノールやアゼライン酸を加えたものを用意してあります。)

しかし、抗酸化物質を頭皮へ直接注入すればより確実な効果が期待できるのではないでしょうか?
それが当院で行っているメソセラピーです。当院では複数の抗酸化物質を含み、さらに、育毛に必要な栄養素である各種アミノ酸やビタミン類、コエンザイムを加えた溶液(安全性は承認されているもの)を直接頭皮へ注射し、毛包周囲の育毛環境を整えて発毛を誘導します。危険な人工的成長因子は含みません。
メソセラピーは定期的に継続すると効果が見られます。安定した育毛状態になれば、数か月に1回の施術で効果が維持されます。5α還元酵素阻害剤内服やミノキシジル外用を併用するとより高い有効率が期待できます。

○メソセラピーでも「大満足」出来ない場合はどうすればよいのでしょうか?
メソセラピーで毛包周囲の環境を整えた状態でも育毛が不十分の場合は再生医療の適応となります。
再生医療についての詳細は次回に予定します。
posted by 院長 at 14:54| 日記