2022年02月20日

重症なニキビにはLED照射が有効

家庭の電気に使用されているLEDは、発光色によって様々な作用を皮膚に及ぼします。
LED治療が対象となる皮膚疾患にはニキビ、しわ、薄毛、創傷、湿疹・皮膚炎などがあります。
ニキビにおいては、LEDによるニキビ菌を抑制する効果、脂腺分泌の抑制、抗炎症作用などが抗ニキビ作用として有用と考えられています。
通常のニキビは尋常性ざ瘡ですが、炎症が強くて皮膚深部にまで炎症が波及すると嚢胞性ざ瘡(cystic acne)や、もっと重症な集簇性ざ瘡になります。ニキビを治療する理由は、今現在の目立ったニキビを目立たなくする事はもちろんですが、ニキビ跡を残さないためです
一度ニキビ跡が残ると治療しなければ一生残ります。
また、ニキビはうつ病の原因になることもあります。

従って、炎症が強く重症なニキビには積極的な治療を行っていきます。抗生剤を長期に服用したり、ステロイドの服用も行います。ニキビの治療マニュアルでは、最終的に効果が見られない場合はイソトレチノインという薬の内服治療を行ように書かれています。
このイソトレチノインはニキビに良く効きますが強い催奇性があります。男性も避妊しなければなりませんが、女性の場合は年単位で避妊します。妊娠適齢期の患者さんの場合は、二重の避妊行動が求められ、ピル内服だけでなく避妊具も使用するように励行されます。
20年ほど前ですが、タイ・チェンマイではイソトレチノインが汎用され、奇形の子供が生まれるなどの社会問題になっていました。
LEDは使い方によっては、かなりの抗ニキビ効果が期待できます。炎症が弱いニキビでは効果発揮しませんが、炎症が強い重症のニキビにはよく反応します。LEDを使う事で、イソトレチノインを服用せずとも重症ニキビを改善させる事ができる可能性があります
図として保存 acne.png
炎症が軽減したら、残ったニキビ跡に対してフラクショナルレーザー照射を行います
posted by 院長 at 20:37| 日記

大きいシミはレーザーを使わないで治療する

境界がはっきりしている円形の色素沈着は老人性色素斑です。
細かいものが沢山ある場合はフォトフェイシャル(当院ではフォトレジュビネーション)が適応になり、5mm以上のサイズになるとQスイッチルビーレーザーやQスイッチヤグレーザーの適応となります。
それでは直径5cm以上の大きい老人性色素斑の場合はどうなるでしょうか?
理論的にはQスイッチによる治療が適応になりますが、安価でやっている当院でも直径が5cm以上になると、20万円くらいかかってしまう可能性があります。
シミ治療にはレーザーや光による治療以外にもいろいろな方法があります。中には有効率が非常に高いものもあります。治療期間は半年から1年ほどかかりますが、合計の治療費は6万円くらいで収まります。
図として保存 しみPRP.png
小さいシミはレーザーの方が早く手軽に取ることができますが、大きいシミの場合には他の選択肢も用意しています。ぜひ、ご相談ください。
posted by 院長 at 19:57| 日記

高濃度PRPによる再生医療が効く人と効かない人について

お久しぶりです。
当院ではPRP再生医療を引き続き行っております。これまでは血小板の濃度を7倍に濃縮したPRPを使用していましたが、最近は10〜14倍に濃縮して使用しています。
高濃度のPRPで治療すると、非常に良く効く人と効かない人がはっきり分かれる事がわかりました。
効かない人はPRPの濃度を高めても効かないのです。一方、効く人はより顕著に効き10日から14日で明らかな効果が出てきます。

有効:無効の比率はだいたい8:2くらい。事前に効くか効かないかは残念ながら解りません。
80%の有効率があるのでやってみる価値はあるのではないか、としか言えません。

それでは何故、効く人と効かない人に分かれるのか? これは決して施術方法の優劣ではなく、その人が持っている「血小板の再生能力の差」によるものと考えられます。
PRPの原料である血小板には20種類ほどの(再生)因子が含まれています。その内4種類ほどの因子が皮膚再生に貢献するだろうとは想定されていますが、この20種類の因子がどのようなバランスを形成すれば皮膚再生や育毛に最良なのかは分かっていません。
例えば、20種類の因子の中には皮膚再生を妨げる働きをする因子があるかもしれませんし、上記した4種類以外の因子でも皮膚再生に強く貢献するものもあるかもしれません。PRPから検出される約20種類の因子の量を棒グラフにしてみると解りやすいと思いますが、この20種類の因子のそれぞれの量は個人個人のPRPで異なるはずです。皮膚再生または育毛に最適な20因子のバランスがあるはずです。逆に再生や育毛に最悪のバランスもあるはずです。このバランスの違いによって結果が違ってくると思います。
これについてはどこか大学で研究してもらえると良いのですが、これに関する論文はありません。
事前に効くのか、効かないのか、これが解らないので、上記に書いたように当院での有効率80%を判断材料にして治療を受けていただくしかないのです。
図として保存 高濃度PRP.png
わずかですが、10日ですでにしわの改善が見られます。これから2か月かけてさらに改善していきます。
posted by 院長 at 09:36| 日記